ペロブスカイト太陽電池の特徴は?メリットもデメリットもある?
ペロブスカイト太陽電池の特徴を見ていきましょう。
わかりやすいように現状一般的に普及している太陽電池と比較してみます。
現在一般的に普及している太陽電池はシリコン系太陽電池と言われるそうです。
あの、屋根の上に載っている大きなパネルをイメージしてもらえるといいでしょう。
シリコン系太陽電池のメリット
シリコン系太陽電池のメリットは、発電の安定性と発電量の多さです。
また一般的に一番普及しているので、入手のしやすさもあります。
シリコン系太陽電池のデメリット
シリコン系太陽電池には発電のために厚みが必要なので、薄型化、軽量化が難しいといわれます。
また、作製時に1000度ほどの熱を加えるために、使用できる素材が限られてきます。
発電量も多く安定しているけれど、小型化が難しく、価格も高めなのがシリコン系太陽電池という感じです。
対するペロブスカイト太陽電池の特徴です。
ペロブスカイト太陽電池のメリット
ペロブスカイト太陽電池のメリットは薄型化や小型化が可能であること、
その薄型化によって曲げることも可能なので、設置場所や応用範囲などの自由度が大きくなります。
また、圧倒的な低価格で作製することが可能なので、これから改良が進めばどんどん普及スピードが上がりそうです。
ペロブスカイト太陽電池のデメリット
ペロブスカイト太陽電池はいいことづくめのようにも見えますが、
今のところ課題も残されていて、その中でも特に3つの課題が大きなものとなっています。
ペロブスカイト太陽電池の大きな3つの課題とは
1:シリコン系太陽電池と比較してまだまだ発電量が小さいです。
2:シリコン系太陽電池と比較して耐久性が低くなっています。
3:材料に鉛を使用しているので人体や環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。
研究段階であり、世界各地の一流の研究者たちが日々改良を重ね続けている
ペロブスカイト太陽電池ですが、実用化はどのくらい先になるのでしょうか??
ペロブスカイト太陽電池の実用化のメドは?
現段階でも耐久性の向上や、鉛を使わないペロブスカイト太陽電池もできつつありますし、
発電量もシリコン系太陽電池に迫る勢いになっています。
まさにこれから産業として動き出すとみられていて、
ペロブスカイト太陽電池関連の株は軒並み価格が上昇しているような状況です。
また、既存のシリコン系太陽電池とのいいとこどりをしたハイブリッドタイプや、
使用場所や用途に応じた住み分けなどの具体的な話も進んでいるようです。

石油の枯渇という問題や、
原子力発電の危険性の問題など、
文明が進化するにつれてエネルギー問題に頭を抱える場面も増えてきました。
近年ではシェールガス、天然ガスや、
水素発電など新しいエネルギーの供給源が模索されています。
それでも太陽光発電って
けっこう究極のエコというイメージがあるんですよね。
大げさではなく、
宮坂力教授のペロブスカイト太陽電池の発見という大きな功績によって、
ひょっとしたらすぐに世界が変わるかもしれないな、と感じました。

どんなふうに使うかだと思います。
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